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キビタキ

キビタキの特徴

特徴と生態・分布・生育場所

◎全長13.5~14cm ●夏鳥 ★雌雄異色

姿もさえずりも美しい夏鳥。

オスとメスでは姿が全く異なるので知識がないと同種だとは分からない。若いオスはメスと同色なので混乱する。

オス成鳥の最も顕著な特徴は、体下面は黄色~レモンイエロー。喉が橙色で鮮やか。まれにこの喉の橙色がない個体もいるそうだ。(←ネットの画像で確認できる)

体上面は黒だが、背から腰にかけては黄色。翼のたたみ方によってはあまり見えないこともある。両側面に目立つ白斑がある。眉斑は黄色で長い。

メスは、頭部および体上面がオリーブ褐色。喉から体下面は白だが、胸の辺りは濃淡がある。

秋になっても若いオスはまだメスと同じ色をしているので雌雄の区別は難しい。

黒いはずの羽に褐色の羽があれば、それは換羽中を意味する。

換羽とは、古い羽毛が抜け落ちて新羽に替ること。換羽は繁殖時期や渡りの時期と関連し,少くとも年1回,鳥によっては年2~3回換羽するそうだ。


桜の花が終わった頃から姿を見せ始め秋の中頃までほぼ全国の山地から平地の林(主に落葉広葉樹林)で見られる。渡り期には市街地の人家の庭に姿を現すこともある。

高木があり樹間に空間のある比較的明るい林を好んで生活する。

こうした空間に面した大木の下の方の枝によく止まるようだ。そこで昆虫をフライングキャッチで捕食したり、美しいさえずりを長い間聞かせてくれることもある。

初夏を迎えると幼鳥を見かけることが多くなって、いろいろな成長段階の特徴を知ることができる。

秋になると、森の恵みのミズキなどの樹木の実を好んで食べるようになる。

実の脂肪分を蓄えて南下の準備をしているのかもしれない。

さえずり・地鳴き/聞きなし

繁殖期に、オスはなわばりの宣言という目的とメスの歓心を得る目的のために、朝早くから透明感のある高らかなさえずりを行う。

その鳴き声が楽器ピッコロの出す音を思わせることから、”森のピッコロ奏者”と呼ぶ人もいる。

「ピッコロロ」「ピーリピッ ポッピピピリ」などと鳴く。(しかし、一様ではないので鳴き声を言葉にするのは難しい。)

また、コジュケイやセミのツクツクボウシの鳴き声を真似て、「チョトーコイ」とか「ツクツクオーシ」とさえずることも珍しくはないようなのでややこしい。

普通は樹間を移動しながらさえずるようだが、高木の下の方の横枝にじっと止まったままで長時間さえずる姿を見たことがある。

色鮮やかな姿の美しさに加えて、そのさえずりの美しさに聞き入った。

地鳴きは、「ヒィ、ヒィ、…、クルルッ」と鳴く。


ところで、道に近い林の中から「パチパチ」「カチカチ」という強い音の後に「ブーン」という音もして、何かと思ったらキビタキの姿が見えた。

後から分かったのだが、前者はオス同士の縄張り争いの際に嘴を強く速く合わせて出す音らしい。

大きな蜂のような「ブーン」という音はどうやって出すのか分からないが、威嚇のために出している音らしい。

縄張り争いがかなり過酷なのは想像できる。

キビタキ
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