Home > 森の野鳥 バードウォッチング情報 > メボソムシクイの生態と特徴
メボソムシクイ

メボソムシクイの特徴

特徴と生態・分布・生育場所

◎全長13cm  ●夏鳥 ★雌雄同色

以前はウグイス科となっていたが現在はムシクイ科と分類されている。

国内で普通に見られるムシクイの仲閒にセンダイムシクイ・エゾムシクイ・メボソムシクイがいるが、その中でメボソムシクイは最も標高の高いところに生息している。

本州・四国・九州の亜高山帯に渡来し、針葉樹林を好んで生活する。したがって、山歩きをする人以外は、姿を見たりさえずりを聞く機会は必然的に限られる。

平地で見られる可能性があるのは、渡り期(5~6月と9~11月)だろう。

この時期には、市街地の公園などにも姿を現すが、それはエゾムシクイとセンダイムシクイも同様なので公園などで見かけた場合は識別は慎重にする必要があるだろう。

識別のためにも、頭央線の有無を確認できるように、頭頂部を撮影しておきたい。

センダイムシクイに比べると見かける数は少ないようだ。

習性としては、ムシクイの仲閒に共通するが、昆虫などの補食のためだろうが、林の中で比較的高いところにある枝上を忙しなく動き回るのでゆっくり観察することも撮影することも難しい。

混群を作ることでよく知られているカラの仲閒やメジロ、エナガ、コゲラなどの中に混じっていることもあるらしいので、さえずらない時期は混群に出会ったら「混じっているかも知れない」と思って、探してみることだ。


ムシクイの仲閒は体の特徴もよく似ていて、全体に丸みが少なくほっそりとして、嘴も細長い。

体上面はオリーブ褐色(緑がかった褐色)だが、色味は微妙な要素なので比べて初めて分かる程度かもしれない。体色は、色偏りなど光の影響を大きく受けるので難しい。


ついでながら、センダイムシクイとエゾムシクイは南下は早いので、10月になってムシクイを見かけたら、メボソムシクイという判断ができそうだ。

類種との識別ポイント

ウグイス科のウグイスやヤブサメ、ムシクイ科のエゾムシクイやメボソムシクイと似ているので紛らわしい。

1.ウグイス・ヤブサメには翼帯は無い。ムシクイの仲閒には翼帯はあるが、メボソムシクイのそれは不明瞭。

2.メボソムシクイの頭頂部には頭央線が無い。(あれば、センダイムシクイ。)

3.メボソムシクイの下嘴基部は橙色。(エゾムシクイ、センダイムシクイ、本種の順で濃いとされる。)

4.メボソムシクイの眉斑は細長く明瞭で、黄色みを帯びた白色。

5.体下面は白に近い灰褐色で、脇は黄色味がある。

さえずり・地鳴き/聞きなし

樹林を移動しながら、「チョリチョリチョリチョリ」または「ジュリジュリジュリジュリ」と4拍子でさえずりを繰り返すそうだ。これを「銭取り銭取り」と聞きなす。

本種は、珍しいことに、繁殖期から9~10月までの長期間に渡ってさえずりを行う。

春や秋の渡り期には、「ギュッ」とか「ギッ」あるいは「ジリッ ジリッ」と地鳴きする。

メボソムシクイ
森の野鳥 生態と特徴のトップへ戻る