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ミヤマホオジロ

ミヤマホオジロの特徴

名前の由来について

学名の『Emberiza elegans』は「優雅で上品で洗練されたホオジロ」という意味らしく、英語名のYellow-throated buntingは「喉が黄色いホオジロ」という意味だ。

前者は、ミヤマホオジロの主観的特徴を言い表していて、後者は客観的特徴に言及しているのが面白い。

学名「Emberiza elegans」の通り、とてもエレガンスな雰囲気を醸し出している。とても優雅で気品のある小鳥という印象を受ける。

ミヤマホオジロは漢字表記では「深山頬白」となるので、標高の高い山か奥深い森に棲むのかと思いきや、実際には他のホオジロと同様に、平地から丘陵地帯の明るく開けた森や林の縁近くの草地などで見られる。

実際、私が最初に出会ったのはホオジロが屯している草地の縁だった。その周囲は林になっていて、とても明るい場所だ。

2回目に出会ったのは、ウォーキングコースになっていて時には作業車なども通る未舗装の道端でコースの他の地点よりも空間が開けているやはり明るい場所だった。

どうやら、「明るい縁」が好きなようで、空間中央部の大きく開いた場所は好まないようだ。

よくよく調べてみると、「深山(みやま)」という言葉には「遠隔地」という意味があり、かつては朝鮮半島に生息する鳥として知られていたことにより、遠隔地のホオジロ鳥という意味で「ミヤマホオジロ」となったとのこと。

特徴と生態・分布・生育場所

☆冬鳥 ☆全長15cm~16cm ☆雌雄異色 ☆ホオジロの仲間

冬鳥として全国に渡来するが、西日本に比較的多くその一部では繁殖記録もあるようだ。

東日本の愛鳥家にとっては珍しい鳥という印象があるかもしれない。

しかし、個体の絶対数は少ないようなので、西日本においても目にする機会は少ないのではないだろうか。

仲間のカシラダカやホオジロと混群を作ることもある。


最大の特徴で、個人的に最大の魅力と感じるのは、眉斑と喉が鮮やかな黄色であることだ。

もちろん、目先から頬および胸の逆三角形の黒色とコントラストを成しているが故にこの黄色がいっそう引き立っていると言えるだろう。

雌雄ともに冠羽があり目立つ。警戒したり興奮したりすると冠羽が三角形の形に高く立つ。

メスには胸の逆三角形の黒い斑は無く、眉斑の黄色味も薄く、全体的に色が淡いという感じがする。


平地から丘陵にかけての開けた森林や林縁で小群をつくって生息し、主にベジタリアン的な食性が強く地上で種子などを食べているようだ。

地上で食事中に出くわす可能性が高いと思うが、危険を感じると地鳴きを一鳴きして地表から飛び上がって樹の上へ逃げる。

ホオジロも同様だが、とても警戒心が強いように見える。

しかし、しばらく待っていると地上に降りて採食の続きをするそうなので、近くで刺激をしないようにじっと待っているのがよいと思う

識別ポイント

オスに比して、メスは

(1)眉斑の黄色は淡い

(2)胸に逆三角形の模様は無い

図鑑で見る限り、メスは冬羽のカシラダカと類似しているように見えるので野外での識別は難しいかもしれない。

(カシラダカの観察経験はないので、図鑑の写真から受ける印象だ。)

さえずり・地鳴き/聞きなし

日本で見られるのは冬なのでさえずりは聞かれない。

たまに、小さく「チッ」と地鳴きを発するが、ホオジロが生息している場所だと両者の地鳴きを区別するのは初心者の私には難しい。

いずれにせよ、ホオジロがよく発する連続的な地鳴き「チチチッ」とは別に小さな「チッ」が聞かれたら要注意かもしれない。

ミヤマホオジロ
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