野鳥の写真-バードウォッチング情報
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ヤマガラの特徴と生態

囀っているヤマガラ

バードウォッチング情報

●全長14cm ◎季節性:留鳥・漂鳥 ☆雌雄同色

◎魅力について

頭部の白と黒のコントラスト、体下面のレンガ色のおかげで目視でも識別でき、人をあまり恐れないので近くで観察できる機会が多いです。

道の両脇をホバリングもしながら行ったり来たりしているような時に出会うと、こちらの身体に触れるくらいの距離感ですぐそばを通り過ぎます。

しかも、多くの場合、2羽で行動しているので微笑ましく観察できます。求愛給餌などを目にしたら胸きゅんになります。

また、後述しますが、桜の頃には、「木枯紋次郎」を見せてくれます。季節もののの撮影チャンスです。

◎名前について

漢字表記は、山雀です。山に住むカラ(=小鳥)というのが由来のようですが、「カラ」には諸説あるようです。


英名は、Varied Tit です。変化に富んだカラ類という意味のようです。

◎分布と生育場所について

ほぼ全国に分布し、山地から平地の常緑広葉樹や広葉樹林に生息しています。積雪の無い暖かい地方では移動しません。(つまり、漂鳥です。)

冬季は市街地の公園などでも見られます。

毎年ほぼ同じ場所を縄張りにすると考えられています。


私が日々の探鳥フィールドにしている大きな林がある公園では年中見られます。猛暑の日も雪舞う日もいつも鳴き声が聞こえてきて姿を見せてくるのはこのヤマガラです。

したがって、個人的には一番身近な野鳥という存在です。

◎外見や生態の特徴について

ヤマガラの体色レンガ色と青灰色が目立つカラ類です。この体色のおかげで、シジュウカラの仲閒の中ではもっとも識別が容易です。

頭と喉から胸が黒色、翼と尾羽は青灰色、背中と体下面はレンガ色(橙褐色)、額と頬は黄色みを帯びた白(クリーム色)ですが、遠目には白に見えます。

また、額付近はごく淡いレンガ色が見られることも多いです。

頭頂部から後頭部にかけて白い縦斑があります。

ヤマガラの幼鳥幼鳥は他の多くの幼鳥と同じように成鳥の色を全体的に薄くしたような感じです。


野鳥のペアの形態にはいろいろありますが、ヤマガラは「一夫一妻」でパートナーが死ぬまで添い遂げるので、番(つがい)の絆がとても固い鳥として知られています。

シジュウカラ、メジロ、コゲラ、エナガなどとよく混群も形成しますが、2羽で林の中で活動したり移動したりする様子は日常的な光景です。

何羽かのヤマガラが一緒にいるときはファミリーであって、群れているところは見たことがないように思います。


幼虫をくわえたヤマガラ雑食性で、昆虫類(特に、幼虫)を捕食するシーンをよく見かけます。
子育ての時期には、幼虫をいくつも咥えて運んでいるシーンが観察できます。

木の実を足で挟んでいるヤマガラ秋になると好んで樹木の実も食べます。

枝にぶら下がってエゴノキの実などを採る姿や枝上で実を器用に両足で挟んでくちばしで「コンコンコン」とつつき割り種子だけを食べる姿をよく見かけます。

小さな音で「コンコンコン」と聞こえてきたら近くにヤマガラがいる可能性が高いです。(慣れないうちは、コゲラが木を突く音と勘違いすることもあるかもしれません。)

◎観察&撮影したいシーン

個人的に一番楽しみにしているのは春の桜咲く頃です。と言っても、ソメイヨシノではなく陽光桜という大きめの花を咲かせる桜です。

”木枯らし紋次郎”のヤマガラこの桜が咲き始めると、ヤマガラが始終やって来て花の基部に穴を開けて栄養分を食べていることに観察2年目にして気が付きました。

陽光桜の木の回りにはヤマガラが食い散らかした花がたくさん落ちていますが、ヤマガラとの関連性に気が付かないと---花冠ごと散り落ちるのはおかしいのですが---単に”散った桜”という認識で通り過ぎてしまいます。

桜には可哀想であり迷惑なことなのでしょうが、観察者からするとその時の行動がとても愛らしく見えてしまいます。

要するに、個人的には、とてもフォトジェニックでヤマガラを被写体にした場合に一番写欲が湧き撮影したい光景なのです。

◎鳴き声(囀りと地鳴き)について

囀りは、「ツツピー、ツツピー」とか「ツーピッピッ」のように聞こえます。テンポはゆっくりしています。

同じような音で明らかにテンポが速い鳴き声が聞こえてきたらシジュウカラの可能性が高いです。

地鳴きは、「ニーニー」というような濁った声が普通で、時には「ツッ、ツッ」などの短い音も出すことがあります。

◎面白ポイント

ヤマガラには樹木の実を蓄える習性があります。(このことは、野鳥の撮影を始めて間もない頃に、ベテランのバーダーさんに教えてもらい、野鳥の生態に興味を持つきっかけになりました。)

好物のエゴノキなどの樹木の種子を樹の隙間や根元、地中や落ち葉の下などに隠す習性があることが知られています。(実際、枯れた木株の根元を掘って何かの実を埋める行動を繰り返すのを見たことがあります。)

どうやって場所を覚えておくのかと疑問に思いますが、場所そのものよりも近くの目印になるものを記憶しているらしいことが実験を通じて分かっているとのことです。


人に慣れやすく賢い性質を利用して、江戸時代からいろいろな芸を覚えさせて人前で披露させていたようです。

また、昭和の前半ごろまでは神社の境内などで「おみくじ引き」の芸当をさせていました。(リアルタイムでは見ていませんが、昔の時代劇や映画・ドラマで見られたシーンだと記憶しています。)

周囲の高齢者に尋ねてみると知っている人がいるかもしれませんね。

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